ブログ記事のネタ切れを解消しながらCVにつなげる2つのポイント
ECスプレッドの菅原です。
情報発信ツールとしてブログを定期的に更新されていると思いますが「そろそろ更新しなければいけない…」という「have to=ねばならない」状態に陥っている方もいらっしゃることと思います。
人間はhave toの状態に陥ってしまうと生産性が上がりません。
すると当然、ブログを更新する行為そのものに対して腰が重くなってしまいます。
腰が重くなる原因の一つに「ブログ記事のネタがない」が挙げられます。
- ブログのネタがない
- 後回しにする→少しずつイヤになっていく
- 更新する→また次のネタがない
こんな背景があると思います。笑
深掘りすると「ネタがない→やることが不明瞭→明瞭にするためにはカロリーを消費する→優先度が低くなる→モチベーションが上がらない」こんなイメージではないでしょうか。
もしWEB担当者さんがこのような状態で取り組んでいるとしたら、ブログをビジネス活用することはできません。
本記事ではネタ切れを解消しながら、CVにつなげることを目指す実践的なブログ活用法をお伝えしたいと思います。
目次
なぜブログで情報発信をするのか?を理解する
はじめに確認しておきたいことは「ブログで情報発信をする目的は何ですか?」という点です。
まずは目的を理解することがスタート地点です。
本ブログは主に企業のWEB担当者さんを想定して記事をかいていますので、恐らく「ブログをビジネス活用するため=CV(成約)に結びつけるため」が答えになると思います。
CVに結びつけるための設計を超簡単にまとめると以下の通りです。
- 検索結果の上位表示を目指す=SEO対策
- 自社に興味を持ってもらう=記事の質
- CV=購入、お問い合わせ、申し込み、来店など
ブログのビジネス活用では「1.SEO対策」と「2.記事の質」を考慮する必要があります。
今回ご紹介する内容のエッセンスを先にお伝えすると「SEOを最低限考慮しつつ、記事の質を上げていくこと」を目指します。
なぜSEOは最低限で、記事の質を上げるべきなのか?
ほとんどの企業様が目指すべきブログのSEO対策は「最低限の考慮でいい」と私は考えています。
理由は、SEOで上位表示を目指すことはハードルが高いからです。
たしかに狙ったキーワードで検索結果の上位に表示されればかなり強力です。
しかし、検索結果の上位表示を目指すためにはかなりのエネルギーが必要で、難易度が高いです。
貴社のWEB担当者がメイン業務と兼務している場合、競合に勝てるSEO対策を講じることは難しいでしょう。(※WEB専任者がいる場合や、的確に運用できる担当者がいる場合はこの通りではありませんが)
WEB業務は重要ですが、効果を出せなければそのアウトプットに意味はありませんので、メイン業務に支障のない範囲で「着実に効果を上げていく」ことがベストだと思います。
「着実に効果を上げていく」は「記事の質」のことです。
そして、ここでいう「記事の質」は「Google(=SEO)に対してではなく、読んでくれるユーザーに対しての質を意識する」という意味です。
Googleに好まれる記事であったとしても、ユーザーにとって記事の内容が薄っぺらければCVには結びつきません。
これがアフィリエイトのように、PVを増やすことに主眼を置くのであればまた話は変わってきますが。
「でもユーザーに読んでもらうためにはSEOが重要なんじゃないの?」という意見もあるかもしれません。
確かにその通りなのですが、自然検索だけが流入経路ではありません。
業務の中で顧客や取引先と会う機会があるでしょうし、チラシやDMといった広告を実施している場合もあると思います。
そのようなオフラインでの接触ポイントでもブログを見てもらえるきっかけは作ることが出来ます。
このような理由から、企業ブログのビジネス活用は「SEOはほどほどにして、CVにつなげるためにユーザー目線でしっかりと記事を作りましょう」ということです。
ポイントは「ユーザーは何を求めているのか?」をとことん考え抜くことです。
このエッセンスを押さえておくことで「ネタ切れ=やることの不明瞭化」を避けることができます。
ブログ記事のネタ切れに困らずCVにつなげる2つのポイント
ではネタ切れにならない上に、CVに貢献する記事を作成するための方法を具体的にまとめていきたいと思います。
繰り返しになりますが、ネタ切れを克服するためには「ユーザーは何を求めているのか?」に焦点を当てる必要があります。
ポイントは以下の2点です。
- ネタは自分の頭で考えない
- 根拠をもってテーマ(キーワード)を選定する
ネタは自分の頭で考えない
「ネタがない」という発想は、自分の頭の中からネタを捻出しようとしている傾向があります。
ブログネタに関して言うと、自分の頭で考えない方が良いです。
自分の頭で考えることは結構なカロリーを消費しますし、それがCVに結びつかない的外れなアウトプットになってしまう可能性もあります。
例えば「今日のお昼は秋田市で人気のラーメン店〇〇さんに行ってきました。味噌ラーメンがおススメです。是非行ってみて下さい」といった記事がCVに結びつかない典型的なアウトプットです。笑
まぁこのような雑記のようなネタを意図的に更新しているのであれば問題ありませんが、少なくてもSEO的には良い影響を与えません。
本来のコンテンツとかけ離れた低品質な記事はnoindexをおススメします。
では「自分の頭で考えない方法」ですが、以下のような選択肢があります。
- 顧客との会話で得た悩みを掘り下げる
- 同業のブログネタを参考にする
- 質問サイトを参考にする
いずれも私も使っている方法です。笑
質問サイトは今使っていませんが、ECサイトのブログではよく活用していました。
では順番に説明致します。
顧客との会話で得た悩みを掘り下げる
これが一番価値のあるアプローチかもしれません。
顧客との何気ない会話の中には、ブログネタはもとより、マーケティング活動を行う上で非常に大切な気付きがたくさんあります。
自分の頭で考えたことは相手に求められていない可能性も大いにありますが、顧客から聞きだした悩みは実際に相手が求めていることですよね。
ビジネスは悩みの解決ですが「顧客はこんなことで悩んでいるんじゃないかな?」よりも「実際にこういう悩みがあった」を起点にした方が質の高い記事をかくことができます。
同業のブログネタを参考にする
自社と同じサービスを提供している同業のブログを見て、ネタを参考にするという方法です。
参考にするときテーマは同じでも良いですが、内容をパクってはいけません。
どこかからパクってきたコンテンツはGoogleからペナルティを受けるということもありますが、独自の視点がないコンテンツはユーザーにとって価値がありません。
リライトも同様で、内容は基本的に他の記事と同じになってしまいますよね。
コピーやリライトではなく、あなた独自の視点を盛り込むことがポイントです。
なぜなら、独自の視点がなければあなたのブログを読む必要がないからです。
他のサイトを見れば分かるような二番煎じのコンテンツを発信していても、ユーザーには響かないのでCVには貢献しません。
質問サイトを参考にする
質問サイトにキーワードを入力し、具体的にどういった悩みがあるかを参考にする方法です。
質問サイトには以下のようなものがあります(一例)。
- Yahoo!知恵袋 – みんなの知恵共有サービス
- 質問&回答 (Q&A) コミュニティ | 教えて!goo
- 質問・疑問に答えるQ&AサイトOKWAVE
- 発言小町 : 読売新聞
「顧客はこんなことで悩んでいるんじゃないかな?」の精度を上げるために、実際にどのような悩みを抱えているかをリサーチします。
各カテゴリーに紐づく生活者の悩みは共通していることも多いです。
そこで得られた悩みを掘り下げて、ブログに落とし込むというイメージですね。
根拠をもってテーマ(キーワード)を選定する
SEOを最低限考慮する意味合いで、キーワードについて知る必要があります。
例えば本記事は「ブログのネタがないと悩んでいる人向けの記事」なのですが、テーマ選定にはSEOのキーワードを考慮しています。
「ブログのネタに困っている人向けの記事をかこう」と思った時に、自分の感覚で『ブログネタに困っているWEB担当者が知るべき3つのポイント』というタイトルを付けたとしたら、SEO的にミスったテーマ(キーワード)選定になります。
ではその理由を、本記事を例に挙げて解説していきます。
- キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
- サジェストキーワードを抽出する
- 検索ボリュームの少ないキーワードから記事作成に取り組む
キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
以下の画像は、Googleが提供している「キーワードプランナー」というサービスで、特定のキーワードが月にどれくらい検索されているかを知ることが出来ます。
キーワードプランナーの使い方などについては、ググればいくらでも詳しい記事が出てきますので割愛させて頂きます。
↑こちらは「ブログネタ」に関連するキーワードの検索ボリュームをチェックした結果です。
確認すると「ブログネタ 困っている」といったキーワードでは検索されていないことが分かります。
もし自分の感覚で『ブログネタに困っているWEB担当者が~…」というタイトルをつけて記事を作成した場合、その記事には自然検索でのアクセスが集まりにくいという結果になります。
つまりSEO的にミスっているという理由は「テーマに沿ったキーワードで検索している人がいないから」ということです。
そのため、検索ボリュームのあるキーワードからテーマを選定する必要があります。
ちなみに本記事では「ブログ記事 ネタ 切れ」というキーワードからテーマを選定しています。
サジェストキーワードを抽出する
「ブログネタ」に関連するキーワードの抽出は、サジェストキーワードの取得ツールを使います。
今回はgoodkeywordというサービスを利用しています。
サジェストキーワードとは、あるキーワードで検索したユーザーが、そのキーワードとセットで検索された実績(可能性)のあるキーワードのことです。
こちらも根拠をもってテーマ選定をする上で是非活用して頂きたいツールです。
自分の頭で考えないで、実際に検索されているキーワードを押さえることが大切です。
検索ボリュームの少ないキーワードから記事作成に取り組む
本記事で選定したキーワード「ブログ記事 ネタ 切れ」の月間平均検索ボリュームは10になっていて、検索者が非常に少ないことが分かります。
検索ボリュームの少ないキーワードを選定した理由は、ボリュームの少ない記事の方が上位表示されやすい傾向があるためです。
上位表示される条件は色々ありますが、簡単にお伝えすると検索ボリュームの多いキーワードで上位表示を目指すのはハードルが高いです。
検索ボリュームの少ないキーワードから記事を作成し、その記事が上位表示されればサイト全体の評価につながります。
ボリュームが少なくても上位表示されている記事をストックしていけば、ゆくゆくはボリュームの大きいキーワードでも上位表示を狙える可能性も高まってきます。
ですので、まずは検索ボリュームの少ないキーワードから記事を作成していくことをおすすめします。
情報発信をする上で常に心掛けるべきことは…
そこそこ長くなってしまったので、最後に分かりやすいように整理します。
<エッセンス>
- SEOは最低限考慮し、CVにつなげるために記事の質を高める
- 記事はGoogleではなくユーザーに向けてかくことを意識する
- ユーザーの悩みをとことん考え抜く
<戦略>
- ブログネタは自分の頭で考えない
- 独自の視点を盛り込む
- 検索ボリュームの少ないキーワードからテーマを選定する
- 上位表示される記事をストックする
- 良質な記事が増えてきたらボリュームの大きいキーワードを狙う
<ネタの生み出し方>
- 顧客との会話で得た悩みを掘り下げる
- 同業のブログを参考にする
- 質問サイトを参考にする
<SEOの考慮>
- サジェストキーワードを抽出する
- キーワードプランナーで検索ボリュームをチェックする
- テーマ(キーワード)を選定し、記事を執筆する
ここまで色々とお伝えしてきましたが、情報発信をする上でもっとも大切なことは、相手から「自分たちの課題を解決してくれそうだな」と思ってもらえることです。
このことを念頭に置いて記事を作り込むと相手のことを考えるようになりますので、記事の質は高まっていくと考えられます。
そしてSEOを考慮しながら、良質な記事をコツコツと増やしていきましょう。